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初等中等教育阶段生成式AI利用暂行指南(日语)

初等中等教育阶段生成式AI利用暂行指南(日语)

5文科初第758号令和5年7月4日 各都道府県教育委員会教育長各指定都市教育委員会教育長各都道府県知事 附属学校を置く各国公立大学長殿小中高等学校を設置する学校設置会社を 所轄する構造改革特別区域法第12条第1項の認定を受けた各地方公共団体の長 文部科学省初等中等教育局長 藤原章夫 「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」の作成について(通知) 教育現場における生成AIの利用については様々な議論があるところですが、差し当たり文部科学省では、生成AIに関する政府全体の議論やG7教育大臣会合における認識の共有、幅広い有識者や、中央教育審議会委員からの意見聴取を経て、主として対話型の文章生成AIについて、学校関係者が現時点での活用の適否を判断する際の参考資料として、別添のとおりガイドラインを取りまとめました。この中において長期休業中の課題等についての考え方も示しておりますので、適切なご対応をお願いします。 本ガイドラインは令和5年6月末日時点の知見をもとに暫定的に取りまとめたものであり、今後も「広島AIプロセス」に基づく様々なルールづくりの進展や、科学的知見の蓄積などを踏まえて、機動的に改訂を行うことを予定しています。 なお、今後パイロット的な取組を実施することなどによって知見を蓄積し、事例をお知らせしたいと考えておりますので御了知願います。 このことについて、各都道府県教育委員会教育長におかれては、所管の学校及び域内の市(指定都市を除く。)区町村教育委員会教育長に対し周知すると共に、市区町村教育委員会教育長は所管の学校に対しても周知願います。また、各指定都市教育委員会教育長におかれては、所管の学校に対し、各都道府県知事及び小中高等学校を設置する学校設置会社を所轄する構造改革特別区域法第12条第1項の認定を受けた各地方公共団体の長におかれては、所轄の学校及び学校法人等に対し、附属学校を置く各国公立大学法人の長におかれては、その管下の学校に対し、周知願います。 (別添) ・「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」(令和5年7月4日文部科学省初等中等教育局) 【本件連絡先】 初等中等教育局学校デジタル化プロジェクトチーム TEL:03-5253-4111(代表)内線3802 e-mail:manabisentan@mext.go.jp Ver1.0 機動的な改訂を想定 初等中等教育段階における 生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン 令和5年7⽉4⽇ ⽂部科学省初等中等教育局 ■⽬次 1.本ガイドラインの位置づけ・・・・・・・・・・12.⽣成AIの概要・・・・・・・・・・23.⽣成AIの教育利⽤の⽅向性 (1)基本的な考え⽅・・・・・・・・・・4 (2)⽣成AI活⽤の適否に関する暫定的な考え⽅・・・・・・・・・・・5 (3)「情報活⽤能⼒」の育成強化・・・・・・・・・・・・8 (4)パイロット的な取組・・・・・・・・・・・10 (5)⽣成AIの校務での活⽤・・・・・・・・・11 4.その他の重要な留意点 (1)個⼈情報やプライバシーに関する情報の保護の観点・・・・・・・・・12 (2)教育情報セキュリティの観点・・・・・・・・・・13 (3)著作権保護の観点・・・・・・・・・・・14 (参考)各学校で⽣成AIを利⽤する際のチェックリスト、主な対話型⽣成AIの概要、今後の国の取組の⽅向性 (別添資料)検討経緯、学習指導要領における情報活⽤能⼒の記載、G7における合意⽂書、 ⽣成AIに関する政府⽅針、ヒアリングを実施した有識者⼀覧、 中央教育審議会初等中等教育分科会デジタル学習基盤特別委員会委員名簿 1.本ガイドラインの位置づけ ⽣成AIは黎明期にあり、技術⾰新やサービス開発が⾶躍的なスピードで進展している。こうした中、教育現場においても、様々な活⽤のメリットを指摘する声がある⼀⽅、⼦供がAIの回答を鵜呑みにするのではないか等、懸念も指摘されている。その⼀⽅で、児童⽣徒や教師を含め、社会に急速に普及しつつある現状もあり、⼀定の考え⽅を国として⽰すことが必要である。 本ガイドラインは、⽣成AIに関する政府全体の議論やG7教育⼤⾂会合における認識の共有、幅広い有識者や、中央教育審議会委員からの意⾒聴取を経て、主として対話型の⽂章⽣成AIについて、学校関係者が現時点で⽣成AIの活⽤の適否を判断する際の参考資料として、令和5年6⽉末⽇時点の知⾒をもとに暫定的に取りまとめるものである(⼀律に禁⽌や義務づけを⾏う性質のものではない)。 このため、本ガイドライン公表後も、「広島AIプロセス」(※1)に基づく様々なルールづくりの進展、科学的知⾒の蓄積、サービス内容や利⽤規約の変更、学校現場の優れた取組事例、本ガイドラインに対する幅広い関係者からのフィードバックなどを踏まえて、機動的に改訂を⾏うこととする。 ⽣成AIの普及と発展を踏まえ、これからの時代に必要となる資質能⼒をどう考えるか、そのために教育の在り⽅をどのように⾒直すべきか等については、今後、中央教育審議会等(※2)で更に検討を⾏う。 (※1)G7広島サミットで合意されたAIの活用と規制の国際的なルール作りに向けた議論 (※2)中央教育審議会初等中等教育分科会デジタル学習基盤特別委員会及び個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別部会 1/24 2.⽣成AIの概要 ChatGPTやBingChat、Bard等の対話型⽣成AIは、あたかも⼈間と⾃然に会話をしているかのような応答が可能であり、⽂章作成、翻訳等の素案作成、ブレインストーミングの壁打ち相⼿など、⺠間企業等では多岐に亘る活⽤が広まりつつある。 これらのAIは、あらかじめ膨⼤な量の情報から深層学習によって構築した⼤規模⾔語モデル (LLM(LargeLanguageModels))に基づき、ある単語や⽂章の次に来る単語や⽂章を推測し、「統計的にそれらしい応答」を⽣成するものである。指⽰⽂(プロンプト)の⼯夫で、より確度の⾼い結果が得られるとともに、今後更なる精度の向上も⾒込まれているが、回答は誤りを含む可能性が常にあり、時には、事実と全く異なる内容や、⽂脈と無関係な内容などが出⼒されることもある(いわゆる幻覚(ハルシネーション=Hallucination))。 対話型⽣成AIを使いこなすには、指⽰⽂(プロンプト)への習熟が必要となるほか、回答は誤りを含むことがあり、あくまでも「参考の⼀つに過ぎない」ことを⼗分に認識し、最後は⾃分で判断するという基本姿勢が必要となる。回答を批判的に修正するためには、対象分野に関する⼀定の知識や⾃分なりの問題意識とともに、真偽を判断する能⼒が必要となる。また、AIに⾃我や⼈格はなく、あくまでも⼈間が発明した道具であることを⼗分に認識する必要がある。 また、AIがどのようなデータを学習しているのか、学習データをどのように作成しているのか、どのようなアルゴリズムに基づき回答しているかが不明である等の「透明性に関する懸念」、機密情報が漏洩しないか、個⼈情報の不適正な利⽤を⾏っていないか、回答の内容にバイアスがかかっていないか等の「信頼性に関する懸念」が指摘されている。 2/24 トランスフォーマー型 深層ニューラルネットワーク(※) ※⽂章や画像の関係性を学習する機械学習モデル。幅広いコンテキストを参照しつつ、予測のために注⽬すべきコンテキストを適切に選択できるアテンション機構により、⾼い精度での次の⾔葉の予測が可能。 プロンプトを⼊⼒ ⽂章の⽣成 (⽂章⽣成AIの場合) 例︓「昔々」例︓「あるところに」 こういうコンテキストなら 次に続くのはこういう⾔葉だろう ウェブ上の⽂書などを⼤量に学習 ビッグデータ 出典︓CRDS「対話型⽣成系AIの概要と課題」を基に⽂部科学省において作成 3/24 3.⽣成AIの教育利⽤の⽅向性 (1)基本的な考え⽅ 学習指導要領は、「情報活⽤能⼒」を学習の基盤となる資質・能⼒と位置づけ、情報技術を学習や⽇常⽣活に活⽤できるようにすることの重要性を強調している。このことを踏まえれば、新たな情報技術であり、多くの社会⼈が⽣産性の向上に活⽤している⽣成AIが、どのような仕組みで動いているかという理解や、どのように学びに活かしていくかという視点、近い将来使いこなすための⼒を意識的に育てていく姿勢は重要である。 その⼀⽅、⽣成AIは発展途上にあり、多⼤な利便性の反⾯、個⼈情報の流出、著作権侵害のリスク、偽情報の拡散、批判的思考⼒や創造性、学習意欲への影響等、様々な懸念も指摘されており、教育現場における活⽤に当たっては、児童⽣徒の発達の段階を⼗分に考慮する必要がある(各種サービスの利⽤規約でも年齢制限や保護者同意が課されている)。 以上を踏まえ、教育利⽤に当たっては、利⽤規約の遵守はもとより、事前に⽣成AIの性質やメリット・デメリット、AIには⾃我や⼈格がないこと、⽣成AIに全てを委ねるのではなく⾃⼰の判断や考えが重要であることを⼗分に理解させることや、発達の段階や⼦供の実態を踏まえ、そうした教育活動が可能であるかどうかの⾒極めが重要と考えられる。その上で、個別の学習活動での活⽤の適否については、学習指導要領に⽰す資質・能⼒の育成を阻害しないか、教育活動の⽬的を達成する観点で効果的か否かで判断すべきである(⽣成AIの性質等を理解できない段階、学習⽬的達成につながらない、適正な評価の阻害や不正⾏為に繋がる等の場合は活⽤すべきでない)。こうした判断を適切に⾏うためには教師の側にも⼀定のAIリテラシーが必要である。 また、忘れてはならないことは、真偽の程は別として⼿軽に回答を得られるデジタル時代であるからこそ、根本に⽴ち返り、学ぶことの意義についての理解を深める指導が重要となる。また、⼈間中⼼の発想で⽣成AIを使いこなしていくためにも、各教科等で学ぶ知識や⽂章を読み解く⼒、物事を批判的に考察する⼒、問題意識を常に持ち、問を⽴て続けることや、その前提としての「学びに向かう⼒、⼈間性等」の涵養がこれまで以上に重要になる。そうした教育を拡充するためには、体験活動の充実をはじめ、教育活動におけるデジタルとリアルのバランスや調和に⼀層留意する必要がある。 総合的に勘案 ①現時点では活⽤が有効な場⾯を検証しつつ、限定的な利⽤から始めることが適切である。⽣成AIを取り巻く懸念やリスクに ⼗分な対策を講じることができる⼀部の学校において、個⼈情報保護やセキュリティ、著作権等に⼗分に留意しつつ、パイロット的な取組を進め、成果・課題を⼗分に検証し、今後の更なる議論に資することが必要である。 ②その⼀⽅、学校外で使われる可能性を踏まえ、全ての学校で、情報の真偽を確かめること(いわゆるファクトチェック)の習慣付けも含め、情報活⽤能⼒を育む教育活動を⼀層充実させ、AI時代に必要な資質・能⼒の向上を図る必要がある。 ③教員研修や校務での適切な活⽤に向けた取組を推進し、教師のAIリテラシー向上や働き⽅改⾰に繋げる必要がある。4/24 (2)⽣成AI活⽤の適否に関する暫定的な考え⽅ 利用規約:ChatGPT…13歳以上、18歳未満は保護者同意BingChat…成年、未成年は保護者同意Bard…18歳以上 1.適切でないと考えられる例※あくまでも例示であり、個別具体に照らして判断する必要がある ①⽣成AI⾃体の性質やメリット・デメリットに関する学習を⼗分に⾏っていないなど、情報モラルを含む情報活⽤能⼒が⼗分育成されていない段階において、⾃由に使わせること ②各種コンクールの作品やレポート・⼩論⽂などについて、⽣成AIによる⽣成物をそのまま⾃⼰の成果物として応募・提出すること (コンクールへの応募を推奨する場合は応募要